このブログ、ひいては「れーとーびーむ」全体を、俺は……
というのは、広告がほぼなく、収益もないこのサイトを、俺は必死に作っている。
先日、このサイトにあるわずかな収益源であるAmazonのアフィリエイトから報酬が出たが、16円だったよ。
もっとも、Amazonのアフィリエイトは製品を紹介するときのついででしかなく、本気で稼ごうとなんて微塵も思ってない。
それなのに、俺はこのサイトを作り運営するのに、これまで多大な労力をかけてきたのだ。
この労力を、たとえばもっと堅実なアフィブログの運営とかに回せば、きっとそれなりの収入になっていたに違いない。
それでも俺は、この現状に全く後悔はしていない。
ということで、長々とあれこれ考察してみる。
なぜこのサイトを作ったのか
俺が最初に作ったサイトは旧「れーとーびーむ」(忍者ブログ)だが、作った理由は忘れてしまった。
当時はまだ俺が創作活動的なことを始める前だったから、活動のポートフォリオサイトではなかった。
当時はニコ生でマイクラ放送をやっていて、マルチプレイサーバーの説明をサイトでしていたので、もしかするとそれのために作ったのかもしれない。
当時から、たまにサイトを弄ったりしていたのだが、その後俺は創作活動的なことを開始する。
つまり、AndroidのノベルゲームあるいはADVにハマり、自分でも作りたくなったというわけだ。
スマホ向けのコンテンツを作るからには、サイトがスマホに完全対応していないと話にもならない。
忍者ブログはスマホ向けのレイアウトのカスタマイズに難があったので、フルカスタマイズ可能なXdomainの無料サーバーに移住したのだった。
さて、フルカスタマイズが可能ということは、もうフルカスタマイズせざるを得ない。
何かを作るときは完璧にしなければ気がすまないという性格と、地味で地道な作業が大好きというのが幸い(災い)し、このサイトには俺の力の限りを、心血を注ぎ込んできた。
そして、WEB標準への対応と、モバイルフレンドリーと、リッチでレスポンシブでインタラクティブな(?)サイトを目指した結果、新規のサイトながら検索エンジンの表示順が上がって、多くの人に来てもらえるサイトになった。
このように、もともとは需要など見込めない無名創作者のサイトだったのが、なんだかブロガーの真似事みたいなサイトになってしまったのだ。
とはいえ、ご覧の通りそれほどのPV(ページビュー:アクセス数)はないのだが、公開して2年以上になる旧サイトがいまだに600PVくらいなのだから、俺としては予想外の大盛況なんだよね。
最近の1日平均で見ると、旧サイトが1〜2PV、現サイトが100PV前後だ。
なぜPVがほしいのか
PVが望めるようになると、それがこのサイト、つまり俺の努力に対する評価だと思えてくる。
すると、完璧を求める俺の性格的に、より多くのPVを求めるようになったのだ。
アフィをやってるブロガーなら、PVは収益に帰結するから多くのPVを求めるのも自然だが。
このサイトはどんなにPVがあっても、評価されても、俺には1円の儲けもない。
儲けるつもりもないし。
つまり、いわゆる承認欲求というやつか。
社会的かつ理性的な動物である人間が持つ欲求には「生理的欲求/一次的欲求」と「社会的欲求/二次的欲求」があるが、社会的欲求のうちの一つが「承認欲求」だ。
承認欲求とは、他者から価値ある存在として認められたいという欲求である。
確かにその通りだな。
Twitterで呟いてたり、ゲームを極めたり、ニコ生でひいきの放送に面白いコメントをして盛り上げたって、何も生み出せない。
もっとも、多くの人は何かを生み出したり成し遂げたりすることなく一生を終えるのだと思うが……
俺は創作活動によって何かを生み出そうとする一方、もっと需要のある活動によってコンスタントに承認欲求を満たしたいってことか。
なかなか“したたか”だな……
なぜもっと宣伝しないのか
PVを増やすには、以下の方法がある。
- 宣伝をする。
- 高品質のコンテンツをリリースする。
- とりあえず長く続ける。
- 工作によって水増しする。
4.は冗談として、最も簡単なのは1.だろう。
厚顔無恥に宣伝しまくる奴もいるが。
(適度な)宣伝が重要なのは、創作クラスタの先輩方を見ているとよくわかる。
でも、「宣伝乙」と言い続けた青春時代を過ごした世代(?)の俺的には、宣伝ってのはかなり抵抗感があるんだよな。
それよりは、コンテンツの品質を高めることによって、自然に利用者を増やしていきたいって思いがある。
つまり2.か3.だな。
なぜ媚びないのか
宣伝したくないってだけじゃなく、あまり利用者に対して「お願いします」とか言ったりおだてたりして、ファンを確保するのもあんまりやりたくないなあ。
自分からアクションを起こさなくても人がついてくる「カリスマ」を目指すわけじゃないけど、いいものを作ってたら自然に人はついてくると思っている。
そうやって媚びない精神でニコ生をやっていたら、放送内容が需要にマッチしていないってのもあったかもしれないけど、全然リスナーが来なかったな。
その反省から、ちょっとは媚びないと人がついてこないと思い直した。
でも、媚びへつらい、へりくだって人をつなぎとめることはないな。
作者と利用者では、昨今では利用者のほうが偉くなったつもりで威張り散らしてる奴もいるが、いつまでも対等なまま好きなことを言い合えるほうが健全だと思うんだよな。
だから、利用者は「客」じゃないんだよな。
それは、利用者が「利用してやってる」と思ってるか、「利用させていただいている」と思ってるかの違いでもあるか。
どう思うかは利用者次第だが、作者側がどう思わせるか、ってのもあると思う。
なぜ広告を置かないのか
このサイトには、基本的に広告はない。
と言いたいところだが、誠に遺憾ながら、今年の7月上旬よりスマホ向けに画面下部のフローティング広告が設置されてしまった。
それまでは単純な画像広告で、広告が控えめだったことがXdomainを選んだ一つの決め手だったのに。
とはいえ、この広告は利用規約による設置であって、俺の収益にはならない。
ブログをせっせとやってる人は、アフィをやっていることが多い。
どのくらいのPVでどのくらいの収益が見込めるのかは知らないが、俺は広告も載せる気がない。
世の中には「基本無料」と言いながらアイテム課金をするソシャゲがあるけど、一方で「完全無料」と言いながら広告を載せているアプリもある。
確かに無料だけど……広告ってけっこう利用者の情報を収集してるからね。
「タダより高いものはない」ってか。
多くの無料サービスで利用者を囲い込みまくってるGoogleは、収集した情報を売ることで収益を上げているとか聞いたが、それは別の話として。
WEB広告には嫌悪感を持つ人が多い以上、そして俺自身もそんな一人である以上、このサイトにアフィ広告を置くことはできないな。
ただ、Amazonへの文字リンクはアフィリンクとだけはあらかじめ言っておく。
ものすごく“しれっと”置いてるから許して。
ところで、無料でサービスを提供し広告によって収益を上げるというビジネスモデルは、近い将来に破綻すると聞いた。
真偽のほどはわからないが、ニコニコはプレミアム会員が増えてるのに万年赤字だとか、どこそこのサービスが有料版を開始したとか、この説を支持する話には事欠かない。
広告ブロック機能も普及してるし。
かなり前から「CMスキップ機能」が導入されてるレコーダーのせいで、テレビ局の広告収入が減り、その結果テレビが面白くなくなったばかりか、「番組自体が広告じみてきた」、という話を最近とあるブログで見かけたな。
これが本当なら、そのうち広告による無料サービスが消滅し、残るのは有料サービスと、有料サービスの無料お試し版と、このブログのような「利益を求めない自己満足のメディア」だけか。
もしそんな時代になったらすごく寂しいけど、真に俺の時代が到来するともいえるな(超ポジティブ)。
なぜ頑張るのか
まとめになるが、俺はなぜ頑張るのか。
アフィリエイターには理解できないだろう。
でも、フリーゲーム作者とか、Pixivに画像をアップしている人とか、ニコニコに動画をアップしている人とかにはわかってもらえるだろう。
優良なコンテンツを無料で提供し、社会に貢献する、なんて企業理念のコピーみたいなことは言わない。
そもそも「無料」にこだわる人は、結局当然のように苦労するもんだ。
俺は自分が作りたいものを作り、せっかくだから公開しているだけだ。
趣味で作っただけだから、とてもお金なんて取れるようなものじゃない。
そう思って気楽にやってる。
つまり、単に趣味に打ち込んでるだけ……
ただ、人に認められたいから、評価されたいから、PVを気にしたりする。
それだけさ……
終わりに
「なぜ」がゲシュタルト崩壊してきたぞ……
こめんと