Google Driveを使っている人は多いと思うが、これはGoogleが提供するクラウドストレージサービスだ。
無料で15 GBもの大容量、PCとの自動同期、さらにマルチデバイス対応と、かなり便利なサービスなのだが、実はWebサイトの作成にも役立つって、知ってた?
Google DriveのWebホスティング機能
このサイトのように無料のレンタルサーバーを利用していると、容量が1 GBなどとけっこう少なく、大きなファイルをアップロードするときは別のサーバーを利用したくなる。
かといって、別の無料レンタルサーバーを借りようとも、ほとんどのサービスでは「ファイル置き場」としての利用を禁じていて、ファイルへの直リンクが無効になる。
そこで、もともと「ファイル置き場」であるクラウドストレージに白羽の矢が立つ。
主なクラウドストレージサービスにはファイル共有のためにURLを発行する機能があるが、Webサイトで利用するためにはそのURLがファイル自体へのリンクであり、かつ静的(固定的、普遍的)でなければならない。
通常、ファイル共有のためのURLはファイル自体へのリンクでなく、ダウンロードページへのリンクである。
そして、ファイルのダウンロードURLは静的なものとは限らない。
しかし、Google Driveにはファイル(またはディレクトリ)の静的なURLを発行し、簡易のWebサーバーとして利用できるホスティング機能がある。
これにより、ページ中に埋め込む動画ファイルや、配布するZIPファイルなどをGoogle Driveに保存しつつ、自分のサイトから利用することができるのだ。
また、サイト全体をGoogle Driveで運用することも一応可能である。
しかし廃止へ
このように便利な機能だが、なんと2016年8月に廃止される予定となっている。
Google ドライブにおけるウェブ ホスティング機能の廃止について - Google Apps アップデートブログ
そんなあッ!!
実は現時点でこのサイトではGoogle DriveのWebホスティング機能を利用していないのだが……
アレがね……例のアレが……
このサイトの「例のアレ」、すなわち開発中のADVゲームアプリの体験版、そのゲームデータがGoogle Driveにあって、Webホスティング機能によるURLを利用しているのだ!
このままではやばい!
二つの理由でやばい!
代替サービスは
とにかく、Google Driveのことは諦めて、代替となるサービスを探さなければ。
真っ先に思い浮かぶのは、Google Driveのおそらくライバルである、Microsoftが提供するOneDriveだろう。
調べてみたところ、OneDriveでも静的らしきURLを得られるようなのだが……
なんと、バグか何かでURLが変わってしまう事象が今年6月に複数報告され、未だ進展はないようなのだ。
OneDriveがだめなら次は……
さらに調べると、Dropboxというクラウドストレージサービスでも静的なURLを入手できるとの情報が。
その方法は……
ファイル共有URLのドメイン「www.dropbox.com」を「dl.dropboxusercontent.com」に変更する。
え……それって本当に大丈夫なのか?
なんだか非公式な匂いがプンプンするが、多くの情報が挙がっているし、実際に試してみても大丈夫だったので、間違いないだろう。
ということで、俺はとりあえずDropboxに乗り換えてみるぞ。
2016年9月13日追記:
予定通り2016年8月末日にGoogle DriveのWebホスティング機能は終了したが、代わりに同じGoogleによるサービス「Firebase」にて静的URLによるWebホスティングを利用できることが判明した。Google Driveに比べ多少の難しさはあるが、詳しくは以下の該当記事にて。
ところで
二つの理由でやばいと言ったな?
例のアプリを今回の件に対応させるには、アプリのアップデートが必須だ。
しかし、残念ながら例のアプリは開発休止中……
待てよ……この話、先月にもしたよな?
開発休止中のアプリを、内容が追加されるわけでもないのに、アップデートなんかしたくないよな……
そんな細かい修正をするくらいなら、もう少しまともな内容にしろよ! みたいな。
正直言って保守しなければならないほどの内容じゃないっていう。
先月にはWindows版を切り捨てたけど、今回はちゃんとアプデしないと、パッケージとしてのアプリは完全死亡だ……
※ゲームデータは残るから、ゲームエンジンさえ用意すればプレイは可能。
時間はあるし、ゆっくり考えるか。
まとめ
今回は、Google DriveのWebホスティング機能が廃止されてしまうという話と、乗り換えるならDropboxがいいのではないかという話だった。
諸行無常の世の中、普遍的に提供されるサービスなんてないのかもしれない……
でも、こんなふうに廃止によって影響を受けてしまうことがあるのだから、サービス提供者にはできるだけ長く続けてもらえるようお願いしたいところだ。
こめんと