前回スマホを買ったのは2013年8月だから、もう4年になろうとしていた。
当然、バッテリーの持ちは悪くなるし、すぐに本体は熱くなるし、性能的にも不満を感じていたところ、ついに決定的な不具合が現れ始めたので、俺はいよいよスマホを買い替えることにしたのだった。
前のスマホ
これまで使っていたスマホは、ドコモのキャリアケータイで、SHARPの「AQUOS PHONE(現:AQUOS)SH-06E」だった。
当時はスマホが最も多機能だった頃で、当機にもあらゆる機能が詰め込まれ、また当時のキャリアスマホとしては高性能なSoCを搭載していた。
- 赤外線通信
- おサイフケータイ(NFC・Felica)
- FMトランスミッター
- 無接点充電(Qi)
- ワンセグ
これらの機能のいくつかは、今日の端末ではオミットされているものも多いだろう。
「白ロム」としてもかなり人気の機種で、root化の情報やツールも出回っていた。
というわけで、俺はこの機種に満足していたし、壊れるまでは使い続けようと思っていたのだが……
OSがAndroid 4.2.2というかなり古いバージョンにとどまったため、『Pokemon GO』といった新しいスマホアプリはことごとく動作対象外となっていった。
そもそもスマホゲームをしていたら、末期にはフル充電から3時間しかバッテリーが持たなかった。
※当機のバッテリー容量は当時としては常識的な2600mAhだった。
もちろん寿命なのだが、それでも壊れるまでは……
壊 れ た 。
スマホをいじっていると、時々“異音”がするようになった。
これはさすがにまずい、いよいよ潮時か……
本当に壊れてしまってはデータの引っ越しもできないので、この機に新しいのを買うことにした。
新しいスマホに求めたもの
あれから4年も経っているので、スマホも劇的に進化している。
なにしろ、Xperiaの廉価版(小型版?)でさえも、CPUがオクタコアだったりするもんな。
特にSoCが浦島状態だったりしたが、その辺りは調べつつ、新たに買うスマホに要求するスペックを考えた。
- 価格は概ね4万円以内
- SoCはペンタコア以上でミドルレンジよりは高性能なもの、できればSnapdragon
- メモリは3GB以上、ストレージは32GB以上
- できればおサイフケータイ
- カメラとオーディオは常識的な水準
- ディスプレイはFullHDで5インチ程度(手が小さいので5.5インチ級はNG)
- Wi-Fiテザリング
- SIMフリーでドコモの帯域に対応
- できれば国内仕様正規品、白ロムではない
SIMフリーであるのは前提条件だった。
ドコモと契約しているが、契約は通話とSPモード(メアド用)にとどめ、データ通信は格安SIMを使い、通話用スマホ(超低スペック)との2台持ちで運用しているためだ。
この格安SIMはドコモ系だったので、ドコモのスマホではそのまま使えたのだが、SIMフリー端末でなくSIMロック解除をしなかったためか、動作があまり安定しなかった。
また、SIMロック解除はドコモショップで対応してもらえるが、APNロックという(あまり知られていない)ものもあり、SIMを差し替えるとこれのせいでWi-Fiテザリングができない。
よってSIMフリー端末から探すことになったのだが、今では日本の大手メーカーもSIMフリー端末を提供していることもあり、選択肢はかなり多かった。
まず安心のSHARP製「AQUOS mini SH-M03/SH-M04」辺りに目を付けたが、内蔵ストレージが16GBと小さすぎて断念。
というかやはりキャリアベンダーはSIMフリーでも性能のわりに値段が……
次に目を付けたのがTrinityの「NuAns NEO [Reloaded]」という見慣れないメーカーの見慣れないブランド。
しかし日本のメーカーだし、主なパーツも日本メーカー製だし、かなりの高機能。
ただ、おしゃれだが癖の強いカバー(必須、本体にも安っぽいのが付属している)と、何より充電コネクターの位置に問題があり、価格はかなり高め(別売りカバーを買えば5万円を超える)なのに、カメラに手ぶれ補正がないっぽいということで、かなり悩んだが断念。
ほんと、なんであんなところにコネクター付けたし……
最終的に、評判だけは以前から耳にしていたASUSのZenfoneシリーズ「Zenfone 3 ZE520KL」に決定した。
Zenfone 3 ZE520KL
本機のスペックは以下の感じ。
- 価格:Amazonで36000円前後(執筆当時・国内正規品)
- SoC:Qualcomm Snapdragon 625(オクタコア/2.0GHz)
- メモリ:3GB
- ストレージ:32GB
- OS:Android 6.0(7.0アップデート提供済み)
- ディスプレイ:1920x1080/5.2インチ
- カメラ:背面1600万画素・4軸光学手ぶれ補正/前面800万画素
- デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)※nanoSIMとmicroSDは排他利用
- USB Type-Cコネクター(USB2.0動作)
- ハイレゾオーディオ/指紋センサー/Wi-Fiテザリング
- 国内主要3キャリアの電波帯に対応
- ワンセグ・おサイフケータイ(NFC)なし
- 防水・防塵なし
性能は十分、その他機能もおおむね満足だが、おサイフケータイだけ対応していなかった。
ASUSのスマホには昔から搭載されていないと聞くが、本機にもやはりなかった。
できれば欲しい機能だったが、最近は使っていなかったので、このまま必要にならないことを祈って諦めることにした。
購入後
さて、購入してまずは画面にフィルム貼り。
うん、ちょっとずれた。
あと、今流行りの曲面(2.5D)ガラスだから、フィルムは液晶面のガラスをすべて覆うものではない。
ところで、今回はアクセサリー類も含めてすべてAmazonで買ったのだが、このフィルムだけ販売者が違い、到着がかなり遅れてしまった。
その間数日、俺はスマホを開封することもできずにお預けとなった……
そして、TPUケースに入れたら電源をONにして、いろいろ初期設定。
引っ越しというのは何度やっても(むしろやればやるほど)時間がかかるものだ。もうやりたくない……
再起動も何度もしたが、起動の速いこと速いこと。
アプリをインストールするのも一瞬。
やはり新機種(といっても執筆時点で発売から1年になる)は性能が違う。
ゲームアプリなどを動かしてみても、滑らかさが違う。
前述の通り、前のスマホも当時としてはなかなかの性能だったのだが、SoCの進化を感じる。
というか、本機のSoCはハイエンド機並みのグラフィック性能を誇るという。
OSはAndroid 6.0だが購入時にはすでに7.0へのアップデートが提供されていたので、使い始める前にアップデートしておいた。
これで俺もついに『Pokemon GO』をプレイできる!
↑当時の俺
とはいえ、あまり外出先でスマホゲームをしない俺は、Pokemon GOもしないんじゃないかな……
流行もすっかり下火だし。
でもバージョンが新しくなったのはいろいろいいことだ。
アプリの要求権限の仕様が変わっていろいろ面倒なことも起きているようだが。
とりあえず、アプリ自体をmicroSDに保存することはできないのだな?
新しいスマホのために奮発して64GBの高速なmicroSDを買ったのだが、容量を持て余しそうだ。
スマホ向けサイトやアプリ開発のための最新バージョンが手に入ったというのは嬉しい。
カメラの機能はそれほどのこだわりはなかったが、俺は写真撮影が苦手なので、手ぶれ補正があるのは嬉しい。
前のスマホのカメラ機能には不満があったが、今回は満足だ。
また、いろんなものを撮っていきたいものだ。
ハイレゾは……せっかく対応していても、俺は音源もDACもポタアンもヘッドホンも持ってないぞ。
内蔵スピーカーの音質はなかなか良い。
前のスマホで個人的によく使っていたFMトランスミッターがなくなったのは地味に痛いが、外付けのを持っているので何とかなるだろう。
ディスプレイサイズは前のスマホの4.8インチから、5.2インチにサイズアップ。
4.8インチといえば当時の平均的なサイズだったが、今4.8インチといえば小型・低価格モデルのサイズになる。
残念ながら、これからハイスペックモデルのスマホで5インチ未満のものはなかなか出ないだろう。
でも、今のスマホはベゼル(額縁)がかなり狭くなったから、画面サイズが大きくなってもスマホ自体のサイズはほんの少し大きくなっただけという。
ともあれ、手の小さい俺でもまあまあ使いやすいサイズだ。
それと指紋認証だが、俺はこれまで指紋認証なんていらないと思っていた。
しかし使ってみるとびっくり、こんな便利なものがあったなんて!
指は5本まで登録できる。
両手の人差し指と中指を登録しておけば、いろんな持ち方でも楽に指紋をスキャンできると思う、いい位置に指紋センサーがある。
位置といえば、前のスマホでは電源ボタンは端末の上面にあったが、これは誤操作防止のためあえて押しにくい場所に配置したとのことだが、やはり押しにくいし、本機のように側面の中央付近に配置するのが正解なのだろうな。
そういえば、SHARPといえば、IGZOはどうだったって?
……よくわからん。
まとめ
そういうわけで、今回は4年近く使い続けたスマホから「ASUS Zenfone 3 ZE520KL」に買い替えた話をした。
Zenfoneはかねてから良い評判を聞いていたが、なるほど、評価されているのが使ってみてよくわかる。
本機も4年間、最低でも3年間は使いたいところだが、果たしてどうなることやら。
こめんと