去年の終わり、伯父さんが亡くなって、年末年始はいろいろバタバタして。
当たり前のように毎日生きていても、その人生が突然終わりを迎える、なんてこともありうる。
じゃあ、いつ死んでもいいように準備をしよう、というのが「終活」と呼ばれるやつだ。
べつに死ぬ予定があるわけでもないけど、本当にいつ死ぬかわからないからね。
というか、いつかは死ぬし。
俺が死んで、誰がどういうふうに困るのかは別として、後悔はしたくないし、家族を困らせたくもない。
大事なものを残さずに死んだり、逆に厄介なものを残して死んだりしないように、ちゃんと考えとかなきゃ。
ハタチの終活
終活について軽くググったところ見つけたこのページがわかりやすかったのでご紹介。
終活、終活って話題になってるけど、結局やることはたったの5つだけ!
終活は自分が死んだ後に残された人々へのささいな思いやり
上記リンク先より
つまり、今からでもできる、準備しておきたいことをしようというもので、早くから始めても何ら困らない。
「20歳を過ぎたら毎年遺書を書くべし」という意見もある。
俺もまだまだ若いなんて思ってないで、そろそろ考えときたいと思ったのだ。
遺産はどうする?
俺にだって多少の遺産はある。
プラスになるかマイナスになるかでいえばプラスだと思う……
現金、現物、預貯金、金融資産……といった遺産が、どこにどれだけあるのかを自分だけでなく家族も把握できるようにしなければならない。
通帳、印鑑、証券などの重要書類も整理しないと……
あいにく、俺は大したものは持ってないけどな。
仕事や役職も受け継ぐことになる。
残された人が取り合ったり、押し付け合ったりしないようにしっかりしておかなければ。
遺書はどうする?
遺産を誰にどれだけ与えるか、だけでなく、残された様々なものに関して指示をするのが遺書の目的だ。
書面でさえあれば、書式に決まりはないらしい。
幸いにも、俺は公証人役場にお世話になるほど大変な状況にはならないだろうけど、家族が迷ったり悩んだりしない程度には準備したい。
PC・スマホなどはどうする?
最近問題になっているのが、PC・スマホ端末などの“デジタル遺品”の問題だ。
ログオンパスワードを設定していると、本人が死んだ後に中身を確認できなくなってしまいかねない。
そこで、遺書にパスワードを書いておくことになるが……
逆に、見られたくないデータには死者と運命を共にしてもらいたい、ということもあるだろう。
「俺が死んだら自動的に破壊されるHDDが欲しい」という話を聞くが、これに近い機能をもつファイル消去ソフトがあるそうだ。
ただ、そういうソフトの発動条件は「設定した期間PCを起動しなかった場合」といった感じなので、入院などで長期間PCを使用できなくなったら一巻の終わり……という副作用つき。
ま、俺にはやましいデータなんて……
ネットでどう知らせる?
デジタル遺品とともに最近出てきている問題が、SNSなどでどのように知らせるか、という問題だ。
リアル知り合いがいるようなコミュニティなら問題はない。
そうでなければ、その人が死んだことに誰も気付かず、アカウントは放置され、ひっそりとフェードアウトして忘れ去られる……
それでもいいって人はいいんだけど、俺は絶対に嫌なので、信頼できる知人に頼んでおこう。
あらかじめ「この人に託します」と周知しておけば、デマや成りすましを防げるだろう。
Facebookには「追悼アカウント」とかいう、こういう時のための機能があったな。
いずれにせよ、俺が死んだら誰かにお知らせさせるから、せめて1秒でも手を合わせてください……
戒名は……
伯父さんの戒名を見て、そして和尚さんによる戒名の解説を聞いて、とても感激した。
立派な戒名とかはいいから、これが俺だ! という戒名が欲しいと思った次第だ。
しかし戒名の形式は宗派によって違う。
俺の葬式は何宗のどこの寺にお世話になるんだ……?
いや、戒名はべつに自分で付けてもいいらしい。
むしろ寺にお世話にならずに質素な葬式ってのもあるが、その場合はそれこそ自分で戒名を考えるか、もしくは戒名なしでいくか。
せいぜい立派に生きて、戒名のネタに困らない人生を送りたいものだ。
残したいものがある
俺の創作活動は残念ながらなかなか進んでない。
完成する前に死んだら最悪だな……
設定資料とか仕様書とか残しといたら、誰か完成させてくれるだろうか。
もしくは、せっかく作ったこのサイト、受け継ぐのはないにしても技術の蓄積も無に帰すというのは惜しい。
そうならないように、せっせとTipsを公開してるってのもあるんだけど。
プロジェクトのデータは丸ごと残しておいて、参照可能にしておきたい。
そして、あと30年は絶対に死なないで、いろんなことをやりきりたい。
まとめ
身近な人の死に接して、俺もこんなことを考え始めたんだけど。
人は死ねば骨しか、しかも灰になった骨しか残らないけど、身の回りの様々なものも思い出とともに残る。
ともかく、終活を始めるのに早すぎるなんてことはない。
みなさんも、もちろん若い人も、今のうちから終活のことを考えてみてはどうだろうか。
こめんと